在宅医療(その4):「家が病院になった」

 御自宅での療養生活は御本人の意思と御家族の愛情、理解、協力があってこそ成り立っていることが多いのですが、独り住まいの方でも療養をなさっていらっしゃる方があります。
最初は不慣れな事もあり、不安を覚えていらっしゃっても、訪問診療が始まり、必要に応じて訪問看護、訪問介護、そして訪問薬剤師が関わるようになり、御自宅での療養に次第に自信が持てるようになります。
当初の緊張されたお顔が少しずつ緩やかな安心の表情に変わられるのがわかります。いくつかの御家族から「家が病院みたいになりました」とのお言葉を頂きました。
このように在宅では予期以上の密度の高いケアが出来ます。
 一方では、多くの職種・人数が御自宅に出入りすることになりますので、せっかくの家庭的雰囲気を損なうこともあろうかと思っています。
私どもはこの点を心に留めて家庭での生活を妨げないように配慮をして療養をして下さるように心がけています。
在宅医療は患者さんと御家族の生活をサポートする医療であると認識しています。

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