在宅医療(その3):1年を振り返って

 2012年も残すところわずかとなりました。
本年も世界で日本で多くのことがおこりました。近くは米国ではオバマ大統領が再選され、日本では民主党から自民党への政権交代があり、新政府による諸々の政策が進められようとしています。
 医療への関心はもう一つというところですが、在宅医療が推進される方向は間違いないでしょう。
私共は在宅での療養を希望される方々のお役に立つために、本年2月に開業し、間もなく1年を経過しようとしています。
 この間少なからぬ患者さんとお会いし、在宅での療養のお手伝いをさせて頂いています。
在宅での療養で活力が出て、希望を持って生活されている患者さんもあります。
事前に自分の戒名を用意するなど、用意周到に静かに大往生なさった患者さんもいらっしゃいます。
敬服の至りです。最後まで父として母としての威厳を保っての立派な旅立ちには頭が下がりました。 ご臨終の場で「お母さんありがとう」と別れの言葉をかけられた娘さんがいらっしゃいました。 私の心にさわやかに清々しく、美しく響きました。感動しました。その時の光景は忘れられません。
  在宅医療は私共クリニックと患者さんを紹介下さった基幹となる病・医院、訪問看護師さん、ヘルパーさん、計画を立てるケア・マネージャーさん、御家族とのチームで成り立っています。
1年間多くのことを学ばせて頂きました。患者さん、そしてご家族、一緒に在宅医療に取り組んでくださった皆様、ご指導・ご支援くださった病・医院の皆様に心より御礼を申し上げます。来たる年が、皆様にとりまして良い年となりますようにお祈り申し上げます。

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