在宅医療について(その1)

今、日本においては世界に例を見ないスピードで高齢化が進んでいます。同時に日本社会の特徴として核家族化が進んだためにお一人で生活されていらっしゃるいわゆるひとり住まいの高齢

者や高齢のご夫婦が増加しています。又、高齢になるほど、病を持っている方の割合は高くなります。すなわち、このことは病をもった独居あるいはご夫婦の高齢者世帯の増加を意味します。
こういった方々が医療を受ける際に入院するほど重病ではないが、通院が困難であるために、治療を受ける方法がわからないで困っているという患者さんの話をしばしば聞きます。
 患者さんのご自宅(老人ホーム等も含む)で診療を行う在宅医療の役割の一つはここにあります。
 在宅での医療を専門としているクリニック(在宅療養支援診療所)は訪問看護ステーション、場合によっては訪問介護事業所とチームを組んで、計画的に訪問診療を行い、24時間体制で充実した医療を行うことに力を発揮しています。 私共が、診療を担当させて頂いた患者さん、ご家族、ご親類の方々から、在宅医療についてもっと早く知っておけばよかったとのお声が多いのが実状です。
在宅医療を多くの方々に理解して頂くように努めることも私共の責務と考えています

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